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26歳OLが真面目なことを書いたり書かなかったりやっぱり書いたりする

2018.2.9 サイバーエージェントに学ぶweb広告とは?


サイバーエージェントで10年間広告事業をやられている方からweb広告について学んできたので、以下自分用レポートです。


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○トレンドのサービスはやる
・サイバーでは毎年4〜6個の新事業を立ち上げている。
そして子会社を自社と競合させている。
・サイバーでの事業の柱は4つある。
広告事業/ゲーム事業/メディア事業/新規事業、投資育成事業
投資育成事業の中に小学生以下向けのプログラミングとかある。

○市場規模
・国内の広告事業 約6.3兆円
その中で4マスは約3兆円、テレビは約1.9兆円、ネットは約1.3兆円
世界で見ると約60兆円
・広告事業はずっと伸びてきているが、中でもサイバーは特に伸びている。
ミニマリストなどのトレンドにより、テレビを持たない人が増えている。⇔webならみんな触れる

○広告形態
・デバイス/掲載/広告形式/課金方式
・指標用語いっぱいあるので調べてみる。
ex)CPA:顧客獲得単価
サイバーではひとりあたり15000円までならかける。
・web広告のうち7割は運用型広告と呼ばれるもの。
・検索結果画面で1番見られるのは、画面を縦に6分割したうちの上から2つ目あたり。

SEM
SEMはリスティングとSEOから成る。
・リスティング:検索したとき上位や右に出るようにする。
SEO:Googleに好まれるサイト作り。サイバーはSEOに関してコンサルしてる。
SEMにより、占有率最大化&効果最大化

・無駄なコストをかけない。
・広告主が成果条件を決めることができる。
・リーチの拡大可能性が高い。
・大手にとってはリスクもある。(詐欺になることも)

PSP(ディスプレイネットワーク)
・ターゲット層に向けた適切な広告がうてる。
・リアルタイムでオークションしてる感じ。
ターゲットがweb上に現れたら入札する。
デモグラフィック要因、サイコグラフィック要因、天気、気温、位置情報、リアル行動閲覧、遺伝子情報などからAIにグルーピングさせ、ターゲティングしていく。
※法に触れぬように

○広告制作の流れ
プランニング
ー ①分析(1週間)
ー ②企画(1週間) ブラッシュアップしながら
制作
ー ③デザイン(2週間)
ー ④コーディング(1週間)
・細かな競合分析:強みとポジショニング
自社の強みを"商材分析"により抽出。
ポジショニングマップは何回も作ってみることでしっくりくるものができる。
・ペルソナ作成
悩みが潜在的なのか顕在的なのか。
どういう悩みにどういうコピーが効くか。
時期によって悩み変わる。

○営業
ヒアリング
ー 筋が良いか悪いか
ー クライアントのキーマンは誰か
ー クライアントの課題に自社の強みが活かせるか
ー 競合を理解して、提案の差別化を図る
②プランニング
ー 予算とKPI
ー 社内で10〜20名のチームを組む
③クロージング
ー 経済条件
ー コミュニケーションライン
ー 契約書締結
④プロモーション実施
ー ロードマップ作成
ー レポーティング
⑤振り返り、改善
ー デイリー、ウィークリー、マンスリー単位で実施

○広告手法のトレンド
SNS
サイバーでは芸能人よりもこっちのほう使う。
・位置情報ターゲティング
オムニチャネル
・IoT、ブロックチェーン、AI、VR、AR
・チャットボット
・ドローン
・データドリブン
・モーメント:天気、気温
・キュレーション
・シェアエコ
・ロボティクス
⇒とにかくトレンドを取り入れる

○広告事業における注意点
モラルは高く。
電通博報堂と団体を作っている。
・広告詐欺
ex)ボットにクリックさせてクライアントに請求
・アドベリフィケーション:配信コントロール
不適切なサイトに載っていないか。
PV数は正確か。サイトの下まで見られているか。ボットじゃないか。

○顧客例
・TVとwebの予算配分を変えた。
あくまでTVは否定せず。
*LINE
スマホでの消費時間はアプリとwebが7:3。
アプリのうちLINEへの消費時間がナンバーワン。
新規アプリは飽和状態。
・メール開封率10%切っている。プッシュ通知設定は50%切っている。
・LINEは日本人の半分が使っており、LINEユーザーのうち8割は毎日使用している。
・LINEのセッション率、利用時間はYahoo!Googleを上回っている。
・LINEはクリック単価が安い。
⇒LINEのみでリーチできる新規層は多い。
・クライアントは自社製品を愛しているがゆえに視野が狭くなりがち。

広告業界の脅威
・自動化による代理店の価値とは。
・アドブロック

○サイバーの強み
・国内唯一のワンストップでの広告代理店である。
中でも運用とクリエイティブが強い。


○その他
・AbemaTVがAmebaTVではないのは、AmebaTVという名がどこかに商標を取られていたから、なんとなく文字を入れ替えての結果らしい。


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広告制作の流れが、現在のゼミ内での化粧品の商品開発プロジェクトと似ていました。
ターゲットにヒアリングして、悩みを深掘りして、ペルソナ作って、企画立てて、デザインして、提案。
悩みの深掘り方をもっと詳しく聞けばよかったなーとこれを書きながら思いました。
そしてサイバーはプランニングからコーディングまでがすごく早い。会社ってどこもこんなに早いスピードでやってるものなのでしょうか。
スピード感が早い会社はスピード感を作る人とついていく人(支えていく人)がいるんだろうなあ。スピード感を作る人になりたい。

競合分析とペルソナのくだりで、今回取り上げていたのが化粧品だったため、化粧品についての競合分析とペルソナ作成をしていたのでめちゃくちゃ資料が欲しかったですね。
さすが、細かかったです。
プロジェクトにおいての競合分析をいかに自分が甘く行っていたかを反省しました。
ポジショニングマップも作れなかったけど、数打って当てていくしかないらしいです。

営業方法に関してはスカイディスクとほぼ同じようでした。そういえばスカイディスクの営業方法って誰がつくったものなんだろう。

最後に、今回話してくださったサイバーの社員の方が尊敬できすぎて悔しかったです。
わかりやすいパワポ、伝わりやすい話し方と、論理的ゆえに説得力のある内容、生き生きとした見た目。
もしこんな人のもとで働いたら日々悔しくて嫉妬で死にそうになりそう!
でもそのくらい渇望できる環境で働きたいですね。
やっぱりサイバーは魅力的な会社で気になります。