記録

26歳OLが真面目なことを書いたり書かなかったりやっぱり書いたりする

20180313 IAあいうえお@FGNイベントスペース

 

FGNではデザインスクールが開講されているらしい。
3/13に、そのスクールの1コマであるゼネラルアサヒの情報アーキテクト稲本さんによる「IAあいうえお」講座が一般公開されていたので行ってきた。
以下レポート(・ω・)

 

-------------------------------------

〇そもそもIAとは?
・Information Architectureの略。
・1980年代に建築家(TEDtalkを作った人らしい)が提唱。
・「理解のデザイン」
・理解とは、わかりやすいこと&見つけやすいこと。
→わかりやすく伝える&受け手が情報を探しやすくする。
→「わかりやすさのためのデザイン」
・手法ではなく思想である。
・Information Architect(人):①データの持っているパターンを整理する。つまり、複雑なことを明快にする。②情報の構造や地図を作る。

〇UserとContentとContextの関係とは?
・どのような状態のユーザに対して、どのようなコンテンツを、どのように届けるか。
・コンテキストとは、背景や環境や状況のこと。
・日本は高コンテキスト文化。これが無意識なので厄介。
ユーザもコンテンツもあるが、コンテキストによってわかりやすく伝わらないことめっちゃある。

〇なぜIAが必要なの?
・今はデータが多い時代。
・階層構造で表すと、下から「Deta(データ)・Information(情報)・Knowledge(知識)・Wisdom(知恵)」
・データを読み取るときに誤解を生まないためにIAが必要となる。

〇UXとIAの関係性は?
・UXの中にIAが含まれている。
・IAは情報にフォーカスしている。
・UXでは、つまづかせることが後の喜びにつながることがある。わかりにくさを楽しむ。⇔IAはすんなり入るべし。
・UXで扱うものは情報レベルが高い。見えないものに使える。⇔IAは、テキスト化されているものにしか使えない。
・UXでアプローチできるのは新規のコンテンツ。既存のコンテンツにはアプローチしづらい。⇔IAは既存、新規関係なくアプローチしやすい。
※しかし、理解がある(=お金になる)かは別。IAは理解されづらいことは認識しておくべし。

〇IAで語る4つのシステムとは?
①組織化システム
・正確なもの:50音順、アルファベット順、時系列、地理
・曖昧なもの:タスク、顧客、トピック
→ここで、サイトマップの難しさという壁にぶつかる。
安直な階層構造(ex.とりあえず50音順に並べる)がはたしてユーザのためになるのか。ユーザにとってもっと適切なサイトマップがあるのではないか。
②ラベリングシステム(重要!)
・サイトにおける名前付けのこと。
・サイトでのメニューバー。(ex.飲食店のHPにある「ABOUT/MENU/SHOP/ACCESS」)
・ここで難しいのはラベリング次第では気持ち悪さが出てしまうこと。
(ex.MENUをクリックすると、その中にまたMENUがあったりする)
③ナビゲーションシステム
・1番大事なのは、「今いる位置がどこなのか?」を教えること
④検索システム
・情報を検索するための仕組み。
・これはすごく難しいらしく、稲本さんもまだ勉強中とのこと。

〇通販におけるLP(ランディングページ)とは?
・単品通販でのLPの目的は"すぐ買ってもらうこと"であり、評価は"買ってもらえたか"で決まる。ここでは、購入の場である。
→Small IA


・購入体験からのIA
なにかしらのコンテンツ→LP→購入
ここでは、LPは情報取得の場である。
→Big IA
・IAとひとくちに言っても、ページの中のIA、サイトの中のIA、Webの中のIAと姿は様々である。

〇IAはコミュニケーションにも使える?
・IAはコミュニケーションにも使える。
・仕事に関して言うと、発注者と受注者、エンジニアとデザイナーなどの間では、同じことについて話しているのに、コンテキストが異なるせいで誤解が生まれることが多々ある。
・もちろん、一般的なコミュニケーションにおいてもだ。
・こういった誤解や誤認を埋めるためのIA。
・「相手は何を考えて何を言っているんだろう?」、「この人のラベリングってこうなのかな?本質は?」といったことを意識しながら相手の話を聞く。
・そして、誤解が生じていることを相手にも認識してもらう。
・大事なのは、言葉を大切に扱うこと。それっぽい言葉はダメ。

 

-------------------------------------

 

うわあ、これ、読み手がデザインに関してちょっとは知識ないとなんのこっちゃわからないレポートになっていそう...。
読み手に依存したものになってしまった。
言い訳っぽくなってしまうけれど、わたしはIAという思想にこの日初めて触れた。
稲本さんのお話はすごく面白くて関心を持てた。
しかし、IAを理解できたかといえばそれはまだ全然。
IAは理解されにくいということを私自身が強く感じた。

 

最近わたしは「わかりにくいものをわかりやすくする」とか「作り手と使い手の間にある差を埋める」とか「正しく伝える」とかいうことにすごく興味がある。
もともとわかりにくいことが嫌いで、ハッキリしている性格も関係しているのだろうか。
質疑応答タイムで、「なんでIAといった思想や、ほかにもデザインに関する手法はたくさんあって、そして世にはデザイナーもたくさんいるのに、まだまだわかりにくいことや複雑なことがたくさんあるんですか?」という質問をした。
でも、この日、話を聞いて、「わかりにくいことを楽しむ」とか「わかりやすいことや正しいことが必ずしも良いことではない」とか「正しく伝えすぎてもビジネスにならない」とかいうことも納得した。

 

いずれどんな仕事をするとしても、デザインの知識を持ちながら仕事をしたいなあ。
多分ビジネスサイドの仕事をするんだろうけれど、エンジニアにデザイナーにも、そしてユーザにも常に寄り添える人になりたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところで、今夜は、雨が降らないと良いのに。
(というような高コンテキストな表現で今日のブログを終える。)