記録

26歳OLが真面目なことを書いたり書かなかったりやっぱり書いたりする

社会人になって初めて、直接的に会社の売上に貢献した話


先週、社会人になって初めて、「自分の仕事で直接的にお金を稼ぐ」経験をしました。

具体的な内容は公開できないのですが、リサーチの仕事でした。

この仕事を通じて新たに学べたことを記録しておきます。



何よりもまず、お金を稼ぐことへの責任感とワクワク感が身につきました。

いただくお金に見合うアウトプットとはどのレベルのものなのか?、そのアウトプットを出すためには何をせねばならないのかといった責任感があるとともに、それはわたしにとってワクワクすることでもありました。

会社の売上ってこんな風に生まれるんだ!わたしも売上を生むことができるんだ!とワクワクしました。

また、リサーチとは言っても、ただ調べたことをお渡しするだけというのはわたしが働く会社のポリシーに反します。

ただ調べたことに、どれだけわたしなりの付加価値を付けられるかをすごくすごく考えました。

今回の仕事における付加価値とは、わたしなりのリサーチ対象に対するコメントや、リサーチ対象の特徴です。

リサーチ対象の特徴とは、言わばUSPになるものです。

USPを発見できることはマーケターとして必須のスキルですが、それが少し身についたように感じます。

この仕事は約3週間かけて行われたものでした。

最初はUSPもわからないし、わたしなりのコメントも付けることができませんでした。

しかし、不思議なことに、リサーチ対象をひたすら見続け、調べ続けるとだんだんとわかってくるようになったのです。

「このリサーチ対象は他にはないこれで勝負してるから強いな」、「一方でこのリサーチ対象は他とたいした違いはないな」などが自然とわかるようになりました。

これがわかるまでは(できない、つらい)といった気持ちで落ち込んでいましたが、わかるようになると武器を身につけたような気がして楽しくなりました。

何よりも、こういったわたしなりの視点をアウトプットの中に取り入れることで付加価値になることが嬉しかったです。

この付加価値は、模倣不可能でわたしにしかないものなんだと思います。

それってすごく強いと思います。

人の頭(アイデア)は他の何よりも貴重な資産なんだと感じました。


今回の仕事を通じて、①世の中に対してまだまだ価値を生み出せること、②そして世の中には情報がたくさんあるけれどその情報を上手く使えていないことを知りました。

①について、自分が価値を感じていないこと(今回でいうとわたしなりの視点)でも誰かの価値になりうることがあるのだと知りました。

それが価値になりうるかどうかに気付くこと、また価値にしていくことを今後の仕事でも考えていきたいです。

②について、情報がたくさんある世の中で、ネットを使えばなんでも調べられるけど、調べても結局わからないことはたくさんあるのだと知りました。

だから今回このような仕事をいただくことができたのです。

そして実際に仕事をしてみて、散らばった情報をビジネスに活かせるものにするためにどう目を付けて、どう整理すれば良いのかをすごく考えることができました。

また、リサーチすることで新たに知ることがあったり、ひらめきがあることが楽しくて好きなことだと感じました。

リサーチしたことで、今後の企画等の仕事に組み込めそうなアイデアがあるなとも気付きました。

イデアはひたすらリサーチすることからしか生まれない、心底そう思います。




といった感じで、楽しい仕事をしたよ!というお話でした。

でも、この経験があるからといって舞い上がるのではなく、あくまで淡々とすることには気をつけたいです。


またリサーチのお仕事したいです。

(フリーランス的にもできる気がするのでそういったご依頼もあれば…ぜひ…えへへ…)



オーガナイザー視点で見るStartupWeekendの面白さ


週末は1年ぶりのStartupWeekendにオーガナイザーとして運営のお手伝いをしてきました。

はたから見ていただけではありますが、感じたことを記録しておきます。





自分が本当に悩んでいることだったり実現させたい想いが強いチームはやりたいことが伝わってきやすいし、ビジネスが形になっていました。

ビジネスにおける情と理のバランスをすごく見せられた3日間でした。

まずベースとなる、「これがやりたい!」、「この課題を解決させたい!」といった情がないと、説明可能な相手を納得させられるロジックも詰められないことを見せられました。



課題の深掘りができているか、そのためにカオスを乗り越えられるか、というスタートアップのきつさを今回も目の当たりにしました。

ここを耐えきることができないと、早く答えを出そうとしてどうしてもプロダクトアウトになってしまい、なぜその課題に対してそのソリューションなのか?と疑問に感じることがありました。

優勝チームは2日目の夕方時点でまだぐちゃぐちゃな状態で先が見えない様子でした。

しかし、ぐちゃぐちゃな状態の中でも先走りせず、素直に真面目に課題の深掘りをしていました。

その結果、最終的に出てきたものを見て、わたしはすごく素敵だと思ったしぜひ使いたいと思えるサービスになっていました。

他のチームがどう…というわけではありませんが、このチームは素直なメンバーが集まっており、チームワークも非常に良いように見えました。

わたしはまだまだどうしても正解を求めがちで、カオスを耐えきることができないです。

ずっと課題です。ずっと難しいです。



また、ゼミの1つ下の後輩がめちゃめちゃ成長しててびっくりしました。

課題の深め方も、そこから出てきたビジネスの内容も、プレゼンの見せ方も何もかもわたしが参加していたときよりも遥かにすごいものでした。

2つ下の後輩も、主体的に真摯に取り組んでいたり、わからないながらも必死についていこうとする様子が見受けられました。

後輩たちを見ながら、まだまだわたしは勉強不足だし成長スピードが鈍化していることを感じました。

後輩を通して過去の自分を振り返ったり、今の自分に焦りを感じたりできるのもこのイベント、そしてゼミの醍醐味です。





このイベントとの関わりは今年で3年目になります。

参加するたびに見方や考え方が変わっているのを感じています。

今回は「社会人としてビジネスをどう見るか」という新しい見方ができたような気がしました。

わたしはスタートアップをするぞ!なんて気合はないのですが、スタートアップ思考を持って仕事をしていきたいとは思っています。









今回のイベントでさらに前向きに仕事を頑張りたい気持ちになりました。

夏、暑さに負けず頑張るぞーーー

6/15(金) ServiceDesignNight初日レポート

ServiceDesignNight初日に学んだことの記録です。

久しぶりのレポートな感じです。


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「明日からできるはずサービスデザイン」

by HENKA 宇田川さん

・クライアントに見えていない視点でアイデアを出す。

そのアイデアとは非合理的なエクストリームアイデア。(ガールズバーでブレストしたこともあるらしい)

・KPI設定のミスでアイデアが使えなくなることある。

・サービスとは…無形の価値、くっつくもの(例えばレストランは給仕や調理、会計といった複数のサービスがくっついて成り立っている)

デザインとは…計画すること、視覚化すること

→ということはサービスデザイン…「つなげる&つづける&つくりかえる」こと。

→ということはなんでもサービスデザインになるのでは?

→やることいっぱいある

→じゃあその本質って?

→①無形の見える化②人と人の喜びを創出③アイデアを出し続ける④プロトタイプをつくる

→①と④が先行しがち

→②について、

1.人間中心設計ではなく、人間"たち"中心設計。

こちらの興味外の対象にも価値を与える必要あるのでは。

ペルソナ設計するのはUXでの話。

つまり惚れやすさが大事。

2.当てにいこうとしない。外れて当たり前なのだから外れをコントロールすること。

なぜならモノ・機能は100%の再現性があるが、サービスはないから。

トイレの蓋はいつでもちゃんとあいてちゃんとしまるが、ツイッターはいつ炎上するかわからない。

3.人に優しくなりすぎない

・UXとサービスデザインの違い

UXは1度きりの体験のデザインをすることだが、サービスデザインは繰り返される体験のデザインをすること。


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サービスデザインとはUXが連続した結果なのだと解釈しました。

結果なのだけど、UXとUXを繋ぐ役割としてサービスデザインを学ぶ必要があるのだな〜と。

サービスデザインにUXが包括されており、UXにUIが包括されている構造です。

サービスは再現性をもたせられない、というところがモヤモヤします。

モノや機能には説明書があり、こちらがユーザーをコントロールしているけど、サービスはいかにユーザーを導くか、みたいなところと繋がってるのかな。

「コントロール⇔導く」のところもっと突き詰めたいです。



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「サービスデザインの視点で考えてみる新規事業創出」

by フィラメント 佐藤さん

・サービスデザインとは…

価値ある体験×ビジネスの仕組み×デザイン

・時代による「価値ある体験」の変遷

所有の喜び→インタラクティブな複雑なこと(UI設計の必要性の登場)→行動が生まれる(UX設計の必要性)

・この変遷に伴い、ビジネスとテクノロジーとデザインがだんだんと融合してきた。

サービスデザインはこの融合により、今までにないビジネスを生み出す仕組み。

・サービスデザインはできるだけ多様なチームでやるべき。できれば社外の人も含めて。

(ただし保つのは難しい)

なぜなら知識や経験の幅が優劣を決めるから。

広い知識、哲学、リレーション、問いを持つ必要性がある。

だから、学び続けること=体験すること&変化を楽しんでいこう。


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俗に言うスキルを持つだけでは生きていけない時代となっている中で、わたしの好きな哲学や問いが必要だとおっしゃっていたのはワクワクしました。

めんどくささがポジティブに働くのか!!と。

おこがましいですが、わたしのマインドってこれからの時代に適応しているのではないかなと思います。

ビジネスのことを学んできた身として、いかに世の中に対する価値を創出できるか、そしてそのためのチームを組成できるか、このあたりがわたしのやるべきことなのだろうなー。

プレイヤーである現時点ですでにマネージメントにも興味があります。







以上、初日のレポートと感想でした。

めちゃ雑すぎてあまり伝わらなさそうだなと思いつつもこのまま公開します。

イベントレポート、ブログで書くのもいいけど、ユーチューバー的に喋るというのも良いような気がするな。



わたしの仕事の話


自分がやる仕事に対して、クライアントからいただく対価の大きさに少しのこわさを抱いた木曜日でした。


こんばんは。

根暗系新卒社会人です。


社長から直々に「こういう案件がきていて引き受けるか迷ってるんだけどどう思う?ちなみにあなたにやってもらう予定で、引き受けるならこれぐらい対価をいただく予定なんだけど。」と言われたのです。

わたしが想定していた対価よりもはるかに上だったのです。

その対価をいただくに値する成果をきっちり出せるのだろうか…と逡巡してしまいました。

価値に対してこちらがお金を払うことは気が軽く簡単ですが、価値に対してこちらがお金をいただくことはこんなにも気が重く難しいことなのかということを実感しています。


そんなわたしは会社で「緊急性は低いが重要性が高い仕事」を任され、日々やっております。

基本的に近々の納期がない仕事ばかりです。

ざっくりいつくらいまでに仕上げる、って感じなのです。

そういう仕事を常に複数個抱えているのですが、うちの会社は進捗報告などをマメに必要とされる環境ではないし、良い意味でわたしが新卒だからといってやたらと目を配られているわけでもありません。

だから自分で律することの大事さを感じています。

今日終わらせる必要がないから多少だらけても困ることはない、という悪魔的状況に日々置かれていますから自分で計画を立てて律さないと社会人として終わってしまうのです。


幸いにもわたしは、大学3年生の夏に、創P&化粧品P&書くP&スカイディスクでのインターン&テックパークでのインターン&バイト×2を同時並行で行っていたので、やるべきことがいっぱいあることに抵抗はありません。

なんならやることいっぱいあるほうが心が満たされます。

実際、この夏はすごく楽しかったです。

この夏のおかげで計画を立てることとか、やることがいっぱいある中でも余裕を持つとかいったマインドが身についたように思います。


いま毎日仕事をしていて思うのが「今までやってきたことは何かしらで仕事に結びついている」ことです。

本当に面白いくらいやってきたことや学んできたことを仕事にいかすことができています。

そういうの、楽しいです。


それと今日は本格的に商品企画の仕事にアサインされてスーパーベリーハッピーな気分です!!

会社がいま置かれている状況、目指すところ、そしてこの仕事において自分に求められていることははっきりとわかっているので企画を形にできるよう頑張りたいな〜と思います。


最近は、化粧品に含まれる美容成分とか化粧品の広告表現のルールとかアミノ酸についてとか出荷作業の効率化とか自社製品のブランディングとか、本当にいろんなことに携われて勉強できて楽しいです。




根暗なのに前向きすぎるわたしでした。

以上です。


わからない人のことをわかろうとすること



こんばんは。

今日は仕事をしながら難しいなあと思うことをつらつらと書いてみたい気分です。

(と、某プロジェクトの進捗報告を見ながら思いました)


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わたしはディスカッションのファシリテートや内容をホワイトボードに書くなどして可視化することを積極的にするほうです。

これは大学で身につけた力で、今の仕事にも活きていることです。

しかし、ディスカッションの参加者全員が共通認識を持った状態でディスカッションを進めることはとても難しいです。

わたしが発する言葉の定義とその言葉を受け取る相手が持つ定義が違ったり、わからないことがあってもわからないと言い出しづらい雰囲気があったり、自分に関係のなさそうなことは聞いていなかったり…。

だからなんとなくの理解や誤った理解が生まれ、それが後に問題となって浮き出てきます。

「あの時こういう話をしましたよね?」

わかっている人はこう言えるけれど、わかっていない人はここでわかっていなかったことを自覚したり、面倒ごとを放置した後悔を感じたりするのだと思います。

でもこれはわかっている人にも問題があります。

わかっている人はわかっていない人への十分な理解を促せていないのです。


わたしはディスカッション前には必ず自分で一度ディスカッションに臨むための前提条件を、参加者に見えるようにして書き出します。

前提条件というのは、ディスカッションの結果得たいこと(=目的)、それを得るために必要な情報、自分が現時点でわかっていないことなどです。

自分の中でそれらが整理できたら他の参加者に前提条件を共有します。

そこからようやくディスカッションの開始。

疑問点や決定事項は随時書いていきます。

決定事項については重要なので、参加者に繰り返し「ここはこうでいいですね?わからないことはありませんか?」と聞きます。

ようやく全てのディスカッションが終わったら、議事録を書く人を決めます。

わたしは、議事録を書くのはこのディスカッションの結果が大きく仕事に関わりそうな人や、内容をあまり理解できていなさそうな人が適任だと思っています。

だからそういう風に促そうとしています。

それで、議事録を書いてもらい、書けていたら理解できているのだなと安心できます。

ここで書けないとしても、いくらでもフォローしますし、フォローして理解できるのならそれで良いと思っています。

しかし、ここで書けていても理解できていなかった、ということもあるのがすごく難しいです。

わかる人はわからない人の気持ちをわかりづらい、でもそれをわかれないとわたしは本来この立場にいれるべき人ではないのだろうなと思います。

加えてわたしは徐々に余裕がなくなり、言い方がきつくなってしまう傾向があります。

そのことが益々相手がわかっていないことをそのまま伝えられない原因にもなるのだろう、と反省しながらもなかなか自分を変えることができません。


だけどここでわからない人に100%の理解を求めるべきなのだろうかと考えるとそれも違うような気がしています。

目的のために最低限全員が理解しておくべきことはなんなのか、その中で誰は全てを理解しておくべきなのか、そういったことを予め決めておく必要もあるのではないかと思っています。


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ディスカッションにおいてのテクニカルなこととしては、

・今から何のために何についての話をどのくらいの時間かけて行うのかの共有をする

・参加者の物理的な距離を近づける

・前提条件の書き出しは黒ペン、ディスカッションしながら出てきた意見は青ペン、決定事項は赤ペン、などとホワイトボードに書く色を変える

・ホワイトボードで書くときには、矢印や吹き出し、まとまりごとに四角で囲む、番号を振るなどして一目見てわかるような書き方をする

・参加者から出た意見は全て一度受け入れる(=書く)、その上でその意見が必要か必要でないかをさらにディスカッションする

・少しでも曖昧なことは明確になるまでディスカッションする

・ディスカッションの最後には決定事項を再度共有する

などがあるかと思います。(もっとあるだろうけど今思い出せるのはこれぐらいです)


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わたしが働いている会社では「目的志向」、「生産性の向上」、「適正品質」、「曖昧排除」、「得手不得手」、「なんで?」、「自分の頭で考える」、「クオリティとしての世界企業」などのワードがよく耳に入ってきます。

そういった会社だから、日々多くの気付きや反省点、やりたいことが見つかります。

今日書いたことはその中の一部でしかありませんが、社会人として2ヶ月過ごしてみて、こういうことを思っていますという記事でした。



23歳女は日々こんな本を読んでいます ~5月編~

 

こんばんは。
6月に入りましたので、5月に読んだ本の振り返りをしていきます。
人生で最も多くの本を読んだ1か月となり、充実しておりました。

 

①「異性の心を上手に透視する方法」

異性の心を上手に透視する方法

異性の心を上手に透視する方法

 

「なぜ人は最悪の相手を選んでしまうのか?」なんて言われたら気になります。(わたしがそういう相手を選ぶのかどうかは置いといて)
手元に届いて即読みました。
客観的に見ればより合理的に、より幸せになれる手段を選択できるのに、自分のこととなると感情だけで動いてしまう恋愛とはいったいなんなのでしょうか。
恋愛って図式化できないし、できたとして上手くいく方法がわかっていたとしてもきっとその通りに動かないだろうしで、人間のダメさと可愛さを感じます。
筆者は恋愛する人間を3タイプに分類しています。
この本を最も読むべきであろうタイプの人はこの本を読んだとて、「わかってはおるがでもな、」にしかならないだろうからマジ救いようがなくて可愛い。

 

②「ライフスタイルデザイン」

LIFE STYLE DESIGN(ライフスタイルデザイン) ―「遊び」と「好奇心」で設計する これからの生存戦略

LIFE STYLE DESIGN(ライフスタイルデザイン) ―「遊び」と「好奇心」で設計する これからの生存戦略

 

表紙のデザインと「遊ぶように仕事をし、~」に騙されてしまいましたが、たいして中身の詰まっていないペラペラ本で悲しかったです。 

 

③「変革のアイスクリーム」

変革のアイスクリーム---「V字回復」を生んだ13社のブランドストーリーに学ぶ

変革のアイスクリーム---「V字回復」を生んだ13社のブランドストーリーに学ぶ

 

とある事情でタピオカミルクティーについてめちゃくちゃ考えていた時期があり、その際に参考になるかなと思い手に取った一冊です。 
アイスを売っている食品メーカーの方々がいかに消費者を観察し、そこからインサイトを見つけているのかがわかりました。
アイス市場、まだまだ可能性はあるらしいです。

 

④「山田昭男のリーダー学」

大学の企業戦略論の講義内で事例として取り上げられていた未来工業の山田昭男さん。
その事例で学んだときからユニークな会社だなと思っていましたが、やはり本著もなかなかインパクトがありました。
山田さんのとある講演会に内容を文字に起こしている本で、モデレーターであった筆者やオーディエンスは未来工業の事例を一般的なビジネスの理論に落とし込もうとしています。
しかし、特殊事例ですからどこか理論通りにはならないところもあります。
独自のやり方で上手くやれる人は天才だと思ってしまいますが、この事例をただの天才の所業で終わらせようとしない筆者の必死さが面白かったです。

 

⑤「しなやかな発想法」

ロングヒット商品開発者が教える 今ない知恵を生み出す しなやかな発想法-メラキ直り- (DOBOOKS)

ロングヒット商品開発者が教える 今ない知恵を生み出す しなやかな発想法-メラキ直り- (DOBOOKS)

 

商品企画の仕事をしていますので、こういう本は惹かれます。
様々なヒット商品(固めるテンプルとか)を生み出した梅澤さんによる、物事の定説をひっくり返して新たな知恵を出すメソッドが書かれています。
「これはこうだから仕方ない。じゃあその仕方なさから次のアイデアを考えよう。」というメラキ直りの考え方。
はやく身につけたいです。

 

⑥「消費者心理のしくみ」

ビジュアル図解ヒット商品を生む!消費者心理のしくみ (DO BOOKS)

ビジュアル図解ヒット商品を生む!消費者心理のしくみ (DO BOOKS)

 

こちらも梅澤さんの著作。
商品の新たなジャンルをつくれるの、強すぎます。
やっぱりここで書かれているのもアイスクリームと同様のユーザー観察。
加えて本著内では問題と、その問題の逆をひっくり返すことから解決すべき課題が導かれると書かれていました。
あれ、これって去年の夢チャレでやった問題課題スキームと同じなのでは・・・。

 

⑦「予想どおりに不合理」

行動経済学は興味アリアリな分野ですので、手に取ってみました。
筆者はいくつもの実験を行い、その実験から人がいかに不合理な行動をとるのかについて述べています。
全体を通じて非常に面白かったです。
「あ~、今読んでるとなんでそうするんだよって思うけどいざその場に出くわすと人ってそうするよな~。」って納得しちゃいます。
市場規範と社会規範の混同、とかのあたりすごく興味深いです。
行動経済学は今後深めていきたいところです。

 

⑧「すべての企業はサービス業になる」

わりと当たり前なことしか書かれていなくて新たな発見は特になかったです。
宣伝会議がなぜ今更こんなことを発信しようと昨年12月の時点で思ったのかが気になります。

 

⑨「ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと」

ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと

ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと

 

アートとビジネスの関係性が好きなので読みました。 
ブランドおよびブランディングについてのことが書かれており、卒論執筆時に読みたかった一冊でした。

⑩「プリンセスマーケティング

プリンセス・マーケティング 「女性」の購買意欲をかき立てる7つの大原則

プリンセス・マーケティング 「女性」の購買意欲をかき立てる7つの大原則

 

女性をターゲットとした商品企画をしている身として読んでみました。
訴求の仕方が男性と女性ではまったく異なることがわかった一冊でした。
着実に強くなる自分やモテる自分に憧れる男性に対し、自分は常にプリンセスで悩みなんてあるはずがないのと思い込んでいるありのままの自分を愛したい女性。
データを嫌い、言葉の印象と自分を肯定してくれるかどうかで買うか買わないかを決める女性。
結局は消費者心理をいかに理解できるか、です。
マーケティング関係の本って最終的にそういうことしか書かれてない気がします。

 

⑪「リフレクティブ・マネジャー」

リフレクティブ・マネジャー 一流はつねに内省する (光文社新書)

リフレクティブ・マネジャー 一流はつねに内省する (光文社新書)

 

中原淳さんの本は安心と信頼があります。
たまたまなのですが、これは読むタイミングが良かったと思います。
日本中にはびこる悲しき上司と部下の関係性が書かれており、思わず目をふさぎたくなりました。
本著では、だからこそ内省が大事だと主張されています。
内省はメソッドだから誰でもできるはずなのでちゃんとやっていきたいです。

 

⑫「暇と退屈の倫理学

暇と退屈の倫理学 増補新版 (homo Viator)
 

最高に気が狂っていて最高の本でした。
研究を突き詰めた先の狂気、たまりません。
最高の本ですが、書かれていることはよく理解できていません。
でもここまで理解のしにくいことを全力で書いている筆者のこと、好きです。
わたしがもっと思考を豊かにできたときに読み返したい一冊となりました。

 

⑬「マルクス自身の手による資本論入門」

マルクス自身の手による資本論入門

マルクス自身の手による資本論入門

 

出ました資本論です。
資本論を理解するにあたって一番わかりやすい本だとレビューにあったのでこちらを手に取ってみましたが、いまいちよくわかりませんでした。
基本的な"労働を与える側と労働をする側の構図"しかわかりませんでした。
頭が冴えているときに読み直したいです。

 

 

 

以上、5月に読んだ13冊の本の振り返りでした。
雑な振り返りになってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。
もっとたくさんの本を読みたいのでそろそろ速読を身につけるときがきたかもしれません。

 

 

わたしの趣味は「わかりやすくすること」である、という話

 

こんばんは。
このブログを読んでくださっている皆さんは「趣味は何ですか?」と尋ねられたらなんと答えるのでしょうか。
わたしはこの質問をされるたびに困っていました。
オタク趣味のことは言いたくないし、読書や映画鑑賞も趣味と言えるほどのレベルじゃないし...
そう思って「う~~~ん、趣味...なんですかね...」と答えてその場をしのいできました。
しかし、最近気づいてきたのです。
わたしの趣味は「わかりやすくすること」なのではないか、と。
というわけで本日は「わかりやすくすること」について書きます。

 

1.「わかる」とは

そもそも、「わかる」とはどういうことなのでしょうか。
とあるロジカルシンキングが超得意な男性は「わかるとは分けることができること」だとおっしゃっていました。
大辞林 第三版によると以下のように定義づけられています。

① 物事の意味・価値などが理解できる。
② はっきりしなかった物事が明らかになる。知れる。 
③ 相手の事情などに理解・同情を示す。 
④ 離れる。分かれる。

わたしの趣味である「わかりやすくすること」はこの定義によると①②に関係します。
物事の意味・価値などが理解できる、はっきりしなかった物事が明らかになる。
良いですね。

 

2.わかりやすくするための図式化

例えばプロジェクトでディスカッションをするときや誰かと真面目な話をするときって、基本的に話していることが難しく、どんどんわかりにくくなります。
そういったときにわたしは自然とノートやホワイドボードにペンを向けています。
そして、話していることを書き出すのです。
しかし、書き出すだけではただの記録になり、それ以降の議論が発展しません。
そこでわかりやすくしたいわたしは図式化します。
図式化というのは物事をわかりやすくするための実に有効的な手段です。
以下はこれまでに図式化してきたものたちです。


①2年前の夢チャレでは、全講座の関係性を示すためにこのような図を思いつきました。

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②昨年の夢チャレでは、イノベーションストーリーを紡ぐためのスキームを開発しました。(これはわかりにくいうえに、矛盾が生じたためにこの後改良が加わりました)

 

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③化粧品プロジェクトでターゲットの悩みが発生するメカニズムを図式化しました。

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④こちらも昨年の夢チャレの閉校式で用いたイノベーション人材のイメージ図です。

 

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 ⑤こちらは昨年の創P時に肉まんの最大製造可能個数を算出するためにexcelで書く前にイメージとして作成したものです。

 

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以上、わたしの図式化コレクションでした。
図式化するとモヤモヤしていたものがクリアになってすごくスッキリします。
それに、気づいたら図式化を始めていますし、始めたら完成するまで止まらないのでフロー状態に入って心地良くなるのです。
図式化することは、以前書いた

グラレコを極めたい女子大生 - 記録

にも通じることですね。
ちょっと前にヒットした、チャーリーさんが書かれたビジネスモデル図解。
あれがヒットするということは人々はわかりやすいことを求めているというわけで、そして価値あるものというわけですので、わたしももっと頑張っていきたい所存でございます。

3.わかりやすくするための文章の構造分解

文章をわかりやすくするために文章を構造分解します。
難しくわかりにくい文章の原因は2つあると思っていて、1つは単語自体が難しいこと、そしてもう1つは文章がやたらと長いことです。
前者は自分にいかに単語力や教養があるかということなのですぐにどうにかなることではありません。
しかし後者は意識次第で今すぐにでも改善できると思うのです。
だからわたしは文章を書くときにはできるたけ一文を短く、かつ要点をわかりやすく書くように意識しています。
接続詞の挿入の仕方や読点の位置、修飾非修飾関係なども意識しています。
これが文章の構造分解です。
わたしはこういう意識をすることは好きです。
そういえば高校の英語の授業でも、英文をSVOCで分解するのが好きでしたし、英語は唯一の得意科目でした。
文章は組み合わせの仕方次第で難しく書くこともわかりやすく書くこともできて面白いです。
こちらは全日本人が読んでもよいはずの良書です。
クイズみたいで、読んでると楽しくてしょうがないです。

【新版】日本語の作文技術 (朝日文庫)

【新版】日本語の作文技術 (朝日文庫)

 

 

文章の構造分解をしていくと、辻褄の合わなさに気付いたり、単語そのものの意味も気になってきたりして文章の奥深さを感じられます。

 

 

 

 


上述したような図式化や文章の構造分解をしているときは、パズルを解いているみたいで楽しいです。
わかりやすさを求められている方がいらっしゃいましたらぜひご連絡ください。
わかりやすくするお手伝いさせてください。
図式化部や構造分解部つくって活動とかしたいですね。
いや、怪しいですね。

 

 

 

以上、わたしの趣味のお話でした。